過日、所属する神奈川県塗装協会より事故事例のお知らせが来ました。
内容は死亡事故。
感電死でした。
ペンキ屋が感電死???と思われがちですが、原因は家への引込線でした。
仮設足場と引込線が接触していた事で引込線の被覆を損傷。
そこから漏電していたらしく、仮設足場が通電している状態に。
その状態で被災者の背中が電話線に触れた為に、足場から背中を通って電話線に通電してしまい感電死してしまったそうです。
通常靴の底はゴムですので絶縁しています。
おそらく背中が電話線に触れた状態でそうとは知らずに足場を触ってしまったんでしょう。
これには驚きました。
これまで足場を組んできて引込線と足場が接触していた事はありました。
今回の事故では引込線を足場で挟んで動きにくくしてしまった為に、被覆が損傷を受けたようです。
弊社が足場を組む時は引込線が固定されるような事はしませんが、だからと言って絶対に被覆が損傷しないとは限りません。
電力会社にお願いすれば現地調査をして必要なら無料で防護管を設置してくれるそうですが、防護管そのものはこちらで用意するかリースをするかしないといけないようですので、この際購入する事に決めました。
防護管は2本あれば充分ですし、何年も使えますし設置そのものは自分たちでも出来ます。
もちろん工場などの引込線となれば話はべつですよ。
安全第一は我が社の基本ポリシー!
これまでこのような事故が弊社で起きなかったことに感謝し、被災者にはお悔やみ申し上げます。
ちょっとの工事でもなるべく足場を掛けます。
それは施主さんにとってはコストが増える事になります。
しかし、それを惜しみ脚立でやったばかりに転落してしまった事例はいっぱいあります。
仲間には一階の屋根で足を滑らせ、そのまま墜落して亡くなってしまった者も・・・
その時足場があればそこで止まったはずなんです。
出来るセーフティーはやりたいんです。
安全に確かな仕事をする為に。