自社の看板を背負うということは?

近年、看板を背負っていない業者の車をよく目にするようになりました。

私的には下請け専門で仕事をしているのかなと思っています。
そこで疑問に思うのが「ホントに任せていい業者なのだろうか?」です。

看板を背負ってなければ通りがかりの人にはどこの誰が仕事をしているのか分かりません。
後になって何か問題が発覚しても知らぬ存ぜぬで通せるわけです。
ですので仕事上必要な保険に加入しているのかも疑問です。

もっとも怖いのが自社施工を謳いながら実はこういう下請けが作業をしているのではないかということ。
これは自社施工とは言いません!!
自社施工とは会社が雇用している作業員が直接現場で作業を行う事です。
下請けに社名を隠して仕事をさせる事は違います。
果たしてそれで施工品質は保たれるのでしょうか?
現場で何か不具合が発生したときに会社に連絡すると「現場に任せています」と言われ、現場は「ウチは聞いてない」と言われたら?
そして前述したとおり保険にも未加入でなんの保障もされず、そのまま逃げられたら?
そういう会社は後で何を行っても絶対的な根拠なしには相手にしてくれないでしょう。
そして一般の方がその根拠を示す事はほぼ不可能です。
さらにそういう現場は仮設足場もずさんな場合が非常に多い。
それは法令順守、作業員の安全を軽視している事でもあります。

ウチも下請けで仕事をすることはあります。
でも会社名を隠して現場に行った事はありません。
元請けもそこのところは施主に説明しています。
ですから品質第一で自社の責任のもとに塗装工事をする事が出来るんです。
万が一、車に塗料を飛散させてしまったりすれば自社の保険で治させて頂いてます。
その時も看板を背負った車で行ってますので、逃げも隠れも致しません。

また、弊社も自社施工を謳っていますがウチでは出来ない大工工事やサッシ、屋根工事を伴うときは専門業者に依頼します。
その時も施主さんには「ウチで出来る範囲ではないので仲間の業者にお願いする事になります」とはっきり言っています。

下請け専門の業者全てがいい加減ではありません。
ですが自社の看板を背負うと言う事はそこに責任と自覚が伴います。
それがプライドでありブランドでもあると思います。