まず下記のバーグラフをご覧ください。塗料の種類、耐久性、価格を大別してみました。
耐久年数の違いはありますが、このようなデータは、ホームページ や 小冊子、資料などでよく目にするのではないでしょうか?
基本的には、このバーグラフを覚えて頂ければ間違いはありません。
ですが、最近は様々な塗料が開発されていますので、同じ塗料でもこのデータとは 全く異なる耐久性を持つ塗料が存在することも覚えておいてください。
また、塗料の耐久性能を試す『 促進耐候性試験 』というものがあります(下表)。
この試験はJIS(日本工業規格)A 6909の規格です。
簡単に言いますと、「何故塗装をするのか」 で説明しました、建物を取りまく外的要因を人為的に作り出し、塗膜(塗料)を劣化させていく試験です。それで塗膜(塗料)がどれだけ持ちこたえられるか?によって、1種、2種、3種と分類されていきます。
種別
耐候形1種
照射時間 2500時間(10年相当)経過後、著しい塗膜異常がなく 光沢保持率80%を維持するもの
該当塗料
フッ素塗料・シリコン塗料など
種別
耐候形2種
照射時間 1200時間(5年相当)経過後、著しい塗膜異常がなく 光沢保持率80%を維持するもの
該当塗料
ウレタン塗料など
種別
耐候形3種
照射時間 600時間(3年相当)経過後、著しい塗膜異常がなく 光沢保持率80%を維持するもの
該当塗料
アクリル塗料など
上記の表も、あくまで一般的、基本的なものです。
当社が現在標準で採用しているのは 1種のシリコン塗料 です。
15年前まではウレタン塗料でした。 30年前はアクリル塗料でした。
しかし 技術開発で耐候性の高いアクリル塗料 も生まれています。
このように塗料はどんどん改良されてまして、正確に分類するとものすごく複雑で分かりづらくなってしまいます。(と言うか、分類すら出来ないのかもしれません)
しかしご自分のお住まいのお塗り替えをするわけですから、どれだけの耐久性を持った、どんな樹脂の塗料を使うのかは最低限知らなければいけないと思います。
お見積りを取られる時には必ず使用する塗料のカタログをもらい、ご自身で確認してみて、不明な点は業者に説明を求めることをお勧め致します。