F.S.S.のモーターヘッドは“機械”でありながら“彫刻”。
今回はその芸術性を前面に出す狙いで、完全フル塗装＆艶で面を見せる方向にまとめました。
ビルド情報
・メーカー：ボークス
・スケール：1/144（プラキット）
・騎体名：A-TOLL BS “SWANS”
・方針：曲面装甲を“面反射”で魅せる。暖色アクセントと冷色フレームでリズムを作る。
工作と下地づくり
・接着はボークス専用接着剤。主要合わせ目は処理。
・表面調整：600番スポンジで全体を均し→超音波洗浄→乾燥。
・サーフェーサー：ガンメタリック系をエアブラシで吹き付け、面のウネりチェック。
・フレーム：サフの上にクリアを薄吹き→ディテールをスミ入れして仕上げ（ガンメタの質感を活かす）。
カラーレシピ（外装・武器）
外装グリーン
・EX-ブラック（下地）→モウリーグリーン→パール：ターコイズグリーン→クリア×3 → 最後にスミ入れで彫刻感を強調
青系装甲（関節カバー等）
・EX-ブラック→パール：サファイアブルー→クリア×3
メイス（武器）
・EX-ブラック→パール：シルバー→クリア×2
ガンダム的な“兵器の合理性”とは別腹で、A-TOLLは面と流線の快楽。
黒下地の上にカラーとパールを薄く重ね、**光を“育てる”**ように艶を積層していくと、曲面がいきいきと動きます。
彫刻としての存在感を狙った今回の方向性は、SWANSの造形と非常に相性が良かったです。
