ちょっと変わったこんな仕事

取引先から10月半ばに頼まれたのは「U字溝を塗ってくれないか?設置はするから」それも工期は10月末まで。

U字溝とはよく側溝に使われているコンクリート製の物。
それの裏側を塗ってくれという案件で数は168個。
一個の重量は50キロ以上。
工事予定も詰まっていなかったのですぐに引き受けましたが、その後に設置まで弊社でやる事になりました。
それはいいんですが、当初は弊社の下小屋まで搬入されるはずだったんですが、メーカーが「大型トラックが入れないのはイヤだ」とか「すぐに荷を下ろせない環境には運ばない」とさんざんゴネてきました。
結局、取次店にプールしてウチが引き取りに行く事に。
引き取りだけで丸二日掛かりました。

駐車場などの線に使う「ハードライン」という塗料で二度塗り。

ある程度塗りれたら並行して設置も開始です。
設置に必要な工具や発電機は元請けから貸してもらい作業。

さて、このU字溝を何に使うかというと、契約駐車場の不正駐車防止です。
カラーコーンを置いておいてもどかれてしまい、「最初からなかった」と言われてしまえばそれまで。
じゃあ、ウォーターウェイトに変えれば、それが盗まれてしまう。
そこでこのU字溝の出番。
重量50キロ越えは簡単には動かせませんし、ましてや風で動く事はありえません。
さらにL字金具で4ヶ所固定しますので、自然に動く事はありえないんですね。
そうして設置するとこうなります。

これならちょっとどけて停めちゃえ!ってことも出来ず、きちんとお金を払って契約している人の権利が守られます。
設置したのは横須賀市内の市営団地の駐車場。
11団地、164ヶ所に設置しました。
ただ、敷地が狭いところでは福祉車両の転回用に設置しないでくれと自治会から申し入れがあり、そこには設置しない事になりました。

前からある既存のU字溝を固定するだけの団地もあったので手元には14個残ってますが、まだ横須賀市内残りの団地全てをやるそうなので、果たしてどうなる事やら。

これのメリットは前述したとおり簡単に動かせない事。
デメリットはコストが非常に掛かる事。
なにせ50キロ以上の物ですから、安全面を配慮して作業は必ず2名で行う事になりますので、設置個所が1箇所ですと数万円になってしまう可能性も。ですのである程度数をまとめる必要があります。
また、契約が決まって撤去した物をどうするかも問題です。
弊社で保管ってことは出来ませんからね。

ちょっと目先の違った楽しい仕事でした。
筋肉痛にはなりましたけど(笑)